第85回 R5年県立入試出題予想

今年度も更新が滞っていますが、今年も、理科の出題予想をしてみたいと思います。
本番まであと1週間少々ですが、参考になれば幸いです。

H28年の出題予想と出題傾向はこちら。H29年はこちら、H31年はこちら、R2年はこちら、R3年は、こちら、R4年は、こちら
例年、正答率は50%程度なので、当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

数学は、例年同様と予想されますので、こちらを参照してください。
今年も、例年通り、大問3は、規則性ではなく、活用系の問題になると考えられます。
未だに勘違いしている人がいますが、規則性の問題が出る可能性は、限りなく低いと考えておいて良いと思います。

毎年、ふ〜んって感じの問題が出ています。何が来るかわかりません。今から対策は不可能なので、当日しっかり考えるようにしましょう。
あえて言うなら、他県の過去問から、風変わりな問題をピックアップして練習すれば、似ている問題が出るかもしれません。

摸試や実力テストは、規則性の問題が多いので、わけのわからない問題が出るとだけ覚悟しておきましょう。
ちなみに、問題の難易度は低いです。一昨年のプログラム系の問題は、内容自体は小5レベルです。

それでは、本題の理科、見ていきたいと思います。

去年から教科書が変わり、力、生物の単元で、学年移動、分野移行が行われました。そのため、学年ごとの予想が難しいです。
今年は、移行期間を含むことにはなりますが、新教科書の内容での最初の学年です。
その辺の影響がどのように影響してくるのか、注目かもしれません。

過去の出題傾向は、こちら→数学理科

物理分野

今年は、1年生の単元からは、音が要注意です。可能性大。
ただし、音は問題が作りにくいので、小門か、大門の中に出ても、軽くの可能性大です。
本当は、音は、活用形の問題が作りやすいので、最近はやりの面白い問題が作れると思うのですが、
おそらく、そんなのを出す度量は愛媛県にはないでしょう。

と言うことは、他の単元も復習しておいた方が吉。
力の問題は、今年は休みだと思いますが、3年の力の問題で、困らない程度の軽めの復習を。

3年生の単元からは、力学的エネルギーが出そうです。
出ないとは思いますが、ついでに、エネルギーの保存の復習も。
根拠は示せませんが、なんとなく、軽めの出題になる気がします。

今年も、2年生の電気は予想が難しいです。ここ数年で、問題が出尽くした印象です。

まず、陰極線、ワットは、去年出ているので、可能性は低いかと。特に、陰極線は、まず出ないでしょう。

オームの法則は、中学生のたしなみとして、おさえておくことを前提として、
臭いのは、磁界関係の問題です。
フレミングは要復習。モーターの原理等も来るかもです。
意外と、静電気が来るかもしれませんが、心に留めておく程度で良いかと。

なので、磁界を中心に、オームの法則ワットの復習をしておくことをお勧めします。

ただ、今まで3年生の内容だった放射線が、今年から2年生で勉強するようになりました。
今まで出たことないですが、2年生になったことによって、出題されるようになるかも?
大した内容ではないので、復習しておいた方が良いかもしれません。

ただ、回りとしては、電気小門に回る年です。
どの単元が出ても、深くは聞いてこないと考えられます。
そう考えると、逆に放射線は臭いかもしれません。

化学分野

H29年から、2年生の化学分野が大問で出続けています。
そろそろ回りとしては、2年生の化学変化と原子・分子小問に回ると考えたいところですが、今年も大問かもしれません。
となると、3年のイオンが、小門に回ると考えられます。

昨年・一昨年で、酸化・還元が出題されているので、復習は軽めで良いです。
となると、熱分解電気分解あたりが来るのかな?と。
過去の出題を見ると、酸化銀塩化銅塩酸など、ちょっと変化球の分解も要注意かも。
電気分解は、3年のイオンとの絡みも要復習です。
あと、可能性は低そうですが、ちょっと臭うのは、化学変化と熱の単元。小問に回るとすると、このあたりも要注意。
これも、3年の物理分野のエネルギーに絡められるので、面白い問題が作れそうですが、愛媛県は、そこには踏み込まないでしょう。

去年、ダニエル電池と、イオンのなりやすさが出題されたので、今年は、イオンは軽く置きに来ると思います。
イオンの基本や、中和あたりを軽く復習しておきましょう。
可能性は高くないと思いますが、水溶液に電流を流す実験は、復習しておいた方が良いかも。

2年生、3年生の内容が軽いということは、メインディッシュは、1年生の内容ということになります。
近年の流れから予測すると、水溶液有機物・無機物、金属・非金属密度が要注意なような気がします。
溶解度が出なければ、難易度としては、比較的簡単なものになりそうなので、点を取りたいところです。

いずれにしても、化学反応式イオン式が書けることは必須です。
しっかり復習しておきましょう。

生物分野

生物分野も、教科書大改革で、グチャグチャになっています。
今まで、植物を1年生、動物を2年生で勉強していたところ、
1年生で植物と動物の分類、2年生で植物と動物のからだのつくりの勉強をすることになりました。

この話が、どの程度効いてくるのかが見ものですが、
3年間で習う内容が大きく変化したわけではないので、対策として何かが必要ということは無いです。

3年の内容としては、花粉管や発生玉ねぎの根あたりが臭そうです。
花粉管の実験オタマジャクシの発生は、要復習。
要は、教科書の前半部分をしっかり復習。
遺伝の問題は、出題の可能性は低いです。

ただ、今年から3年生に移った進化は、今年あたり出るかも?な回りなので、復習しておいた方が良いかも。
回りとしては、食物連鎖は出題されません。

2年生の内容は、動物と植物を分けて考えてみます。
動物からは、呼吸排出が要注意。
この辺の復習をするなら、可能性は低いと思いますが、循環の復習も一緒にしておきましょう。

植物からは、去年、維管束が出ているので、蒸散光合成呼吸あたりが臭そうです。

あと、細胞のつくりも気になるので、要チェック!

1年生の内容も、予想が難しいです。
去年、今の教科書の流れでいうと、1年生の生物からは出題されませんでした。
移行期間ということもあり、混乱したのか、それとも、この流れで行くのか、注目です。

というのも、去年も書きましたが、過去の傾向から、分類の問題はあまり積極的には出題されていません。

となると、何が出る?って話になってしまいます。
置きにくるなら、小門で、双眼実態顕微鏡の使い方というのは、あります。
ちょうど、1年生が小門に回る年です。

1年生の内容なので、難しくないので、軽くでいいので、全体的に復習しておいた方が良さそうです。

1年、2年ともに言えることですが、現行の教科書では、植物と動物を同じ単元で扱うようになりました。
と言うことは、植物と動物の比較をするような問題をつくりやすくなったということです。
去年出なかったので、そういう問題も警戒しておいた方が良さそうです。

地学分野

1年生の単元からは、地震だと思います。地震の単元はしっかり復習しておきましょう。
復習の優先順位としては、次いで地層、そして、火山です。
地震が出るとなると、面白い問題を作ることができるので、メインディッシュになる可能性も高いです。
火山・地層に関しては、軽めに復習しておきましょう。

2年生の天気は、おそらく、小門に回ります。
軽くになるのではないかと思います。
軽くくるとなると、気象観測系(湿度・気温・気圧・天気・風向風力)などは要注意。
他に、優先して復習しておきたいのは、天気図台風なんかもあやしそうです。

3年の天体からは、今年あった月食や日食は、気にしておいた方が良さそうです。
まぁ、愛媛県は、こういったタイムリーな話題は避けてくる傾向があるので、気にする程度で良いかな?
ただ、回り的には、日食月食は、臭います。
意外と気にしておいた方が良いと思うのは、太陽系とその外側
出ないと思いますが、ちょっと、気になります。

となると、結局、去年外した日周運動あたりが要注意かな?
星が何時間後に、どこに動いているかという問題なんか出そうです。
となると、年周運動との抱き合わせも出題できるので、そちらも要注意。

太陽は、でるかな?たぶん、出ません。今年も、コロナを答えさせることはないと思います。

総合予想

全国的に見ると、新大学入試に対応して、着々とマイナーチェンジを繰り返している印象です。
とにかく、問題文が長い。とにかく、きちんと読みましょう。

そして、文章が長いわりに、その長文に関係する問題が少ないです。
つまり、読む量に対する点数のコスパが悪い。

でも、条件は全員同じなので、頑張るしかないです。

そして、毎年、書いていますが、大問の小問化、小問の大問化がより見られています。
大問の簡素化、小問の複雑化です。

大問と小問の区別がなくなり、問題レベルが均一化しているということです。
と言っても、小門に回ると、問題数が減るという特徴はあります。

保守王国「愛媛県」なので、今年も、マイナーチェンジと考えておいて良いと思いますが、
いつ、何が起きても、おかしくないのが今の高校入試です。
愛媛県も例外とは言えない状態です。

入試会場には、魔物が潜んでいます。
突然、とんでもない変化が起こってもおかしくないです。
それが今年かもしれません。
対策の必要性は感じませんが、覚悟はしておいて損はないでしょう。

何が起こっても、慌てない精神力は大事です。

さて、冒頭にも書きましたが、あくまで予想です。
当たるも八卦、当たらぬも八卦です。占いくらいのつもりで。

入試問題は、年々、難しくなっているように見えますが、
よく読んで、よく考える問題は、教科の問題としてのレベルは、下がる傾向があり、実際、良くて横ばい、悪いと下がっていると感じます。

とにかく、じっくり読んで、しっかり考えて、それでいて、時間内に処理する力を求めていると思います。
落ち着いて、時間配分に気を付け、できるところから取り組んでいきましょう。

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