第57回 H29年度愛媛県立入試(数学)

今回は、先日行われた県立入試を例年の出題傾向とも比べながら、
考えてみたいと思います。

問題と解答の速報は、こちら 理科はこちら

大問ごとに、難易度と傾向について、見ていきます。
数学は、理科と違ってワンパターンなので、特筆することは少ないと思います。

大問(一)

計算問題。超標準問題です。なめられています。

大問(二)

この問題は、小問集合なので、1問ずつ見ていきます。
まず、1の計算問題は、因数分解簡単すぎ。なめられてます。
2は関数の問題。昨年に引き続き、出題率の低い反比例が出題されました。
でも、1年生の内容。わかっていれば、簡単すぎ。
3は度数分布表の問題。基本がわかっていれば、簡単すぎます。
4は確率の問題。2つの玉を取り出す問題です。樹形図を書く所までは、超基本問題。
しかし、取り出した玉から数式を作らなければいけないので、
数学が嫌いな人は、ノックアウトかも?でも、難しい問題ではないでしょう。
5は作図の問題。おなじみの接線関係の問題。
あまり見かけない問題だったので、出来なかった人もいるかも?
二等分線と円の性質をよく思い出せば、できなくはなかったでしょう。
難易度は、低いと言えるでしょう。

6は、文章題。例年通り、文章題が6に回りました。
中学生が嫌う、割合の問題です。
値引きの問題はよく出るので、特に問題はないでしょう。
しかし、逃げ続けて、入試に突入した人は解けないでしょう。
そのくらいの難易度。難易度は、標準です。

大問(三)

いつも通り、規則性の問題。
今回は、原点回帰なのか、よく出る感じの規則性の問題です。
近年、現実を意識した、あまり見たことのないパターンの問題が続いていましたが、
タイルを並べるのは、現実への落とし込みが可能ですが、よくでる問題です。
1は、3番目まで描かれていての、4番目を答える問題なので、余裕ですね。
2、3は、なめられてます。特に3は、規則性の問題ですらない。
4は、ちょっとうっとうしいです。
縦と横の2次元で考えなくてはいけないので、面倒ですね。
でも、よく考えると、できない問題ではないですね。

1〜3の難易度は、「簡単」、4は、「普通」でしょう。

大問(四)

例年通り関数の問題。しかも、図形との抱き合わせです。
図に書かれている線が多いのが気になりますが、
しっかり問題を読めば、非常に簡単です。
特に1、2は、例年通り、基本中の基本問題。
3は平行四辺形だから、Cの座標がわかることに気がつけば、超簡単。
4は、おなじみの動点問題。1問で動点問題を解くと言うことは、
ノーヒントで、解くことになるので、ちょっと厄介です。

1〜3の難易度は、「簡単」、4は、「難しい」でしょう。

大問(五)

おなじみの図形の問題です。証明合同。2年連続になります。
証明は、非常に簡単です。合同条件は、ほぼ仮定でそろいます。

問題は、2、3のラスト2問。
真ん中に正三角形を作るように、補助線をひくわけですが、問題は、この補助線がひけるかです。
補助線をひく場所がわかれば、後は、そう難しくありません。

例年、最後の問題は捨てるしかない場合が多いですが、
今年は、補助線さえひければ、比較的簡単に解けるでしょう。
難易度は、「難しい」でしょうか?
最後の問題まで、比較的やりやすい問題だと思います。

総括

全体的に、比較的簡単だった昨年よりも、さらに簡単な印象をうけました。
しっかり勉強していれば、簡単すぎたのではないでしょうか?

今年の理数系教科は、理科も比較的簡単だったので、
平均点も高めに出るのではないでしょうか?
特筆することも少なく、簡単な年だったようです。
他の教科の難易度がわからないので何とも言えませんが、
倍率も0.94倍だったので、来年が怖いです。

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