第23回 H28年度愛媛県立入試(理科)

今回は、昨日行われた県立入試を以前書いた出題予想をもとに、
考えてみたいと思います。

問題と解答の速報は、こちら 数学はこちら

分野ごとに、第17回で書いた予想を振り返り、出題内容を確認します。
青字が外れ、赤字が正解。

物理分野

電気は、回りとしては、小問に回る年です。陰極線、静電気あたりが臭そうです。←大問でした・・・
1年生の光、音と、1、3年生の力あたりが濃厚です。
1、3年生の力の分野複合問題が臭そうですね。

物理分野は、予想を大きく外し、
大問では、2年生の電気分野から、磁界の問題を中心に出題されました。
難易度は高くないですが、モーターのブラシの向き、フックの法則との組み合わせ、
方位磁針をコイルの周りで動かす等、実力テストであまり見かけない傾向の問題が多かったです。
小問での力の分解も、あまり見かけない傾向の問題です。
よく考えると、中学生にも十分解ける問題なんですが、一般的な解き方は、高校レベルの問題です。
これは、物理分野の平均点は低いでしょう。壊滅状態の人も多いと思われます。
出題範囲としては、1年生の力、2年生の電気、3年生の力と全学年にわたって出題されています。

化学分野

回りとしては、1年生の物質の単元が大問に回ってくる回りです。
過去に溶解度、密度、状態変化が出ていますので、気体が濃厚です。

水の電気分解を中心に、化学変化と気体の性質などをつついてくる可能性が高いと思います。
イオンは、近年、毎年出ているので、勉強を忘れずに。

化学分野は、比較的しやすい問題が多いです。
予想通り、1年生の気体の問題が出題されました。難易度も低いです。
ただ、アンモニアの化学式は、ちょっと厳しいかな?と思います。
いつも、「覚えていた方が良いけど、無理だったら覚えなくても良いよ。」と言っていました。
イオンの問題も、難易度は中の上くらいでしょうか?中和の問題です。
小問は、銅の還元の問題。難易度は、低いです。
出題範囲は、1年生の気体、2年生の還元、3年生のイオンと、全学年にわたって出題されています。

生物分野

メンデルの法則は、去年出ているので、お休みでしょう。
しかし、3年生の生殖に関する問題の周りになっています。
タマネギの根の細胞分裂あたり臭いです。

2年生の動物も、小問に回る回りです。←大問でした・・・
と言うことは、1年生の植物、3年生の生殖あたりが臭いです。
食物連鎖も回りとしては、今年か来年が回りなので、勉強を忘れずに。

生物分野は、血液の循環の問題と植物の分類に関する問題でした。
難易度は、非常に低いです。正直、血液の循環の問題は、小問レベルです。←言い訳?
小問は、食物連鎖の問題。やはり、回りの年でした。難易度は、非常に低いです。
出題範囲は、1年生の植物、2年生の動物、3年生の食物連鎖と、全学年にわたって出題されています。

地学分野

回りとしては、2年生の天気の回りです。
日本の気候は、季節ごとに特徴を押さえておきたいですね。

1年生の大地は、大問ではでません。おそらく、小問で火山が出るでしょう。←大問で火山でした・・・
天体も大問で臭いです。太陽辺りは、要復習です。

地学分野は、火山というか岩石で攻めきました。難易度は、低いです。小問レベルです。←言い訳?
もう1問は、太陽の日周運動の問題。予想通りです。難易度は、低いです。
小問は、雲のでき方の問題。難易度は、低いです。大問でも良かったかな?という問題です。
出題範囲は、1年生の大地、2年生の天気、3年生の天体と、全学年にわたって出題されています。

総括

昨年と同じで、全学年の全分野から、出題されました。
おそらく、来年も、全学年の全分野から出題されるでしょう。

範囲は、広いですが、逆に言うと、勉強のしがいがあるということでもあります。
せっかく勉強したのに出なかった・・・なんてことが少ないわけですから。
それに、得意不得意が反映されにくく、より実力がわかる出題内容になっているとも言えます。

今年は、物理以外は、非常にやりやすく、平均点も高いのではないかと思います。
近年難しかったので、受験生は、拍子抜けしたかもしれません。

ただ、1つ気になったのは、1番でノックアウトされて、残りもボロボロになってしまったら、終了です。
気を取り直して、2番以降を取り組めたかどうかが、勝敗を決めたのではないでしょうか?

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